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この度、YANAGIYA HAIR GREASEのイメージモデルに起用された長塚健斗。東京を拠点に、世界水準のサウンドを発信し続ける注目のエクスペリメンタル・ソウルバンド「WONK」のボーカリストを務める彼に、イメージモデルとしての思いからヘアスタイルへのこだわりに至るまで、彼のインサイドに迫った。

ーー長塚さんのヘアスタイルに対するこだわりを聞かせてください。

長塚:ヘアスタイルへのこだわりは、思春期の頃からずっと持っています。いろんな雑誌を読んで、どうやったらこういう髪型ができるんだろうって、いつも考えていました。スタイリング剤についても、あらゆるメーカーのワックスやジェルを買って試していましたね。そういうこだわりや好奇心は今も変わらず持っていますよ。

ーーそのような強いこだわりを持ったきっかけは?

長塚:単純にモテたかったからですね(笑)。でも、人と同じなのは嫌だという気持ちもあって。当時は両方の思いを満たすために、ヘアスタイルを必死に勉強していました。

ーーそうやって髪型に向き合ってきて、今に活かされていることはありますか?

長塚:目指すヘアスタイルが明確だということもありますが、昔より自由に色々な髪型で表現ができるようになったことですかね。ヘアスタイルも表現の手段である考える自分にとっては大きいことです。

自身を表現するツールの一つとして、ヘアスタイルにも並々ならぬこだわりを持つ長塚さん。ここからは、彼の髪型を作る上で不可欠な存在であるヘアスタイリストの渡辺康則さんをお迎えし、二人の出会いからカットする際のエピソードなどを話してもらい、同時に彼のヘアスタイル作りに対する発想の源を紐解く。

ーー長塚さんと渡辺さんの出会いは?

長塚:大学に進学して、ヘアカタログのモデルをやらせていただくようになったんです。それで美容師さんとも身近になったし、髪型に対してさらに強いこだわりを持つようになっていきました。そんな時に出会ったのが渡辺さんなんです。
ある時、終電間際で急いでホームに向かってたら、突然「ヘアカタログのモデルとか興味ありませんか?」って、渡辺さんに声を掛けられて。でも急いでいたので「歩きながらでいいですか?」って(笑)。

渡辺:京王井の頭線だよね。本当に急いでいたので電話番号だけ聞いて、最初はショートメールでやりとりしました。その数日後にはモデルとして起用させてもらって、それからは数え切れないほどモデルをやってもらっています。

ーー渡辺さんから見て、長塚さんの印象、そして魅力は?

渡辺:実はWONKのメンバー全員のカットを担当しているんですが、長塚くんはとりわけビジュアルに対してのこだわりは確立されたものを持っていると思います。彼はボーカルですし、バンド内の立ち位置ととしても先頭で引っ張っていく存在。どういう風に見られているかということを常に意識しているんだと思います。自分のことをよくわかっていますよね。あとは、あらゆることをとにかく深掘りしますね。だから、どんなことでも語らせたら止まらない。ヘアに関しても、ちゃんと話についていって、スタイルに落とし込めるようにしないといけないから大変ですけどね(笑)。

長塚:カットしてもらう時は、刈り上げの高さとか分け目の位置とか、こういうパーマをかけたいとか、とにかくずっと話してますよね。でも、渡辺さんは髪への理解だけでなく、ひとそれぞれのバックボーンにも向き合ってくれるんです。だから、漠然としたイメージから微細なこだわりまで的確に表現してくれる。そこは美容師として完成された域に達しているなってすごく感じますね。当たり前のようだけど、なかなかできることではないですからね。

渡辺:そんなこと、初めて言われたよ(笑)。

ーー話を伺っていると、カットしている最中というのはセッションしているようで楽しそうですね。

長塚:そうかもしれないですね。裏を返すと、でき上がった髪型を気に入るか否かの線引きって、ちゃんとセッションできたかどうかで決まるところが大きいと思うんですよ。だから美容師さんとのコミュニケーションはすごく大事だと思っています。

渡辺:だから長塚くんをカットする時は、いつもリファレンスとしてストックした膨大なヘアスタイルの画像を見ながらスタイルを構築していくんです。単純に画像そのものを参考にしたり、時には消去法でスタイルとしての輪郭を探ったり。そうやってイメージの視覚化と言語化を繰り返しながら詰めていかいなと、WONKのメンバーはみんな納得してくれないんですよね(笑)。ちょっと話して「じゃ、それで」ってなってくれない!

長塚:だからカットの時間は、他のお客さんよりすごい掛かっちゃってると思います(笑)。

渡辺:あとは根底的に、例えばエッセンス的に加えるモード感のさじ加減とか、どれくらいのトレンド感をヘアに落とし込めばいいとか、微細な感覚が一致するというのも大きいと思うよ。

長塚:それは確かにそうですね。長年、密にコミュニケーションを取らせてもらっているというのがやっぱり大きい。2週間に一回は行ってますから(笑)。でも、渡辺さんに切ってもらい始めてから、ヘアスタイルに対する知見は確実に深まったと思います。

長塚さんとYANAGIYAとの関係は、実は今回が初めてではない。以前はモデルの一人としてプロモーションに起用され、それは約2年前に遡る。その時から今に至るまでのタイムラインに思いを巡らせてもらいながら、イメージモデルとしての思い、そしてこれからの意気込みを語ってもらった。

2017年 YANAGIYAヘアグリース広告ビジュアル

ーーかつて、モデルを務めた時はブックレットの表紙を飾りました。その時の感想は?

長塚:ブックレットとしてはもちろん、そのビジュアルが当時いろんなヘアカタログに広告として出ていたので、かなり反響がありました。例えば学生の男の子から「見てます」みたいなメッセージをもらったり。すごくうれしかったですね。自分にとっては忘れられない仕事の一つですね。

ーー時を経て、今度はアーティストWONK長塚健斗としての起用です。

長塚:以前参加させていただいた撮影のメンバーのつながりから、まわりまわってひとつの大きな結果になったと思うと感慨深いです。同時に歴史あるプロダクトの顔を務めることには、大きなプレッシャーもあります。無論、責任も感じています。

ーー今回の取り組みをきっかけに、髪型への思いなどに変化はありましたか?

長塚:WONKのボーカル・長塚健斗としてのあるべき姿は、好きなものを自分自身が表現できていることなんです。だから、何かを変えるということはなく、自分がその時にしたい髪型をします。今は伸ばしたいから伸ばしているし、ある日バッサリ切る日も訪れると思います。

ーー今後、YANAGIYAとの取り組みを通じて挑戦してみたいことはありますか?

長塚:あくまで理想ですけど、自分が一番欲しいヘアスタイリング剤を作ってみたいです。パッケージから中身に至るまでの全てのデザインを手掛けてみたいです。おそらくこの世代のミュージシャンの中でもっともヘアスタイリング剤を研究しているのは自分だと思ってので、いいものができる自信はありますね。WONKも自分たちでレーベルをやっていて、プロダクトもいろいろ製作していますが、単にグッズとしてではなくて、自分たちがカッコいいと思う別ジャンルのアーティストやファクトリーなどと組んで限定的に作っているです。それと同じアプローチでミュージシャンが商品開発に参加しているヘアスタイリング剤があったら、それは一つおもしろそうだなって思ってるんです。もし実現することができたら、うれしいですね。

長塚 健斗
Kento Nagatsuka

東京を拠点に活動する4人組エクスペリメンタル・ソウルバンド「WONK」のボーカリスト。SUMMER SONIC 2017、東京JAZZ、FUJI ROCK FESTIVAL '19、Greenroom Festival '18、ヨーロッパや台湾など海外公演にも出演など活動の枠を広げ、2019年より全国ツアーを開催。
ファッション面での活躍も多く、ファッション誌やアパレル・スポーツ・飲料ブランドのモデル出演をこなす。音楽のみならず食の分野の造詣も深く、ビストロの立ち上げに料理長を務めた経験やメディア出演もあり。

渡辺 康則

パラディッソ ル プリュ所属のスタイリスト。
数多くのヘアカタログやファッション誌ヘア企画を担当。

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